通信教育の大学では所定の科目の単位取得、卒業を目指す2つのコースがある
通信教育を行っている大学は全国各地にあります。
大学の通信教育は、昭和25年に正規の大学教育課程として認定されました。いろいろな事情や制約があって学びたいのに通えない学生のために開設されています。
通信教育には卒業を目指すコースと、資格取得のために所定の科目の単位取得を目指すコースとがあります。卒業を目指して入学する学生を正科生と呼び、後者を科目等履修生と呼びます。
通学生とは異なり、授業方法も独特なものとなっています。まずは印刷教材による授業があります。最初に履修する科目の教材がまとめて送付されます。 学生はその教材を使って自学自習を行い、さらに与えられた課題についてのリポートを行います。
それに対して添削や指導を受けて学習を進め、最終的には試験を受けて合格すれば単位を取得できます。
通信教育の大学でのスクーリングと呼ばれる面接授業
他にはラジオやテレビといった放送を使った授業もあります。放送大学が有名ですが、一部の私立大学でも行っています。それに加え、現在盛んになっているのがインターネットを利用した授業です。これならば印刷教材による授業と放送による授業の利点を活かしながら不足する部分を補うこともできます。また全国どこでもパソコンがあれば同時に情報を共有することが可能です。
基本的には自宅で学習する通信教育ですが、それだけでは十分ではありません。そこでスクーリングと呼ばれる面接授業も行われます。時期や時間を区切って一堂に会し、授業が行われます。卒業に必要な単位の4分の1ほどを占める授業です。
大学通信教育は、普段大学に通いたいのに通えない事情がある学生のために開かれています。そのために誰もが通いやすいよう授業や学費も設定されています。
仕事があって普段は通えない学生のために、自宅で多くの学習ができるように工夫されています。
通信教育の大学 学費はリーズナブル
また資金的に通学生として通うことが困難な学生も学ぶことができるように、学費もかなりリーズナブルになっています。私立大学はだいたい年間の学費が70万から100万前後というところが多くなっていますが、通信なら10万前後で済みます。 この金額の差は大きいと言えるでしょう。
またスクーリングや試験も、全国数か所で行っている学校もあります。限られた日数の出席とはいえ、地方から数日間上京しての通学は大変だという方はその点も検討して学校を決めるとよいでしょう。
現在では短大や大学の他に大学院も開講している学校もあります。どんな学校や学部が開講しているかを知りたい場合は、私立大学通信教育協会のサイトで探すこともできます。
人は学びたいと思った時が学ぶべき時です。通うことはできないけれど進学は諦めたくないというあなた、そのことを忘れずにチャレンジしてみてください。